日本人は、川の流れ、木々や風の変化など、細やかなところに四季や自然を感じてきました。
ここに、美を見出したのが我々の祖先です。
それに平安貴族文化特有の優雅さやたおやかさを加えたものが
「かなの美」といえるでしょう。
また、かなの美しさはよく音楽にたとえられます。
なめらかに連続する文字の流れは旋律。文字の大小、疎密などの動きはリズム。線や文字同士が補い合うように書かれ、他とのハーモニーを望んでいるようです。
美しい音楽を聴くと心が和むように、かなもまた心を豊かにしてくれるものだと思います。
みなさんも音楽を奏でるような気分で筆を持ってみて下さい。実際に書いてみることで、かなの美しさを体感できることでしょう。