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香瓔ニュース

2024阪神地区神戸かな書道研修会報告

2024年05月30日研修会
日 程:2024年5月25日(土)~26日(日)
会 場:兵庫県学校厚生会館(神戸市)
講 師:丸山宏信先生
助講師:小林章郎先生 中野宣子先生 村上松月先生
テーマ:1日目「読売展作品及び自由作品の実習・添削」
    2日目「古筆をどう学ぶのか-臨書の方法論-」

今年の阪神地区神戸かな書道研修会では、丸山宏信先生を講師にお迎えして研修会を実施いたしました。定員を大幅に上回る大勢の受講生で、活気あふれる研修会となりました。



1日目は、読売展作品及び書香課題等の自由作品の実習と添削を行いました。
一人ひとりじっくりと丁寧なご指導をしていただきました。


2日目は、丸山先生のご提案によりプロジェクターを使い「古筆をどう学ぶのか」をリアルタイムで先生の筆遣いを見せていただきながら、講義を受けました。
高野切、関戸本、香紙切、針切、小島切の古筆を題材に、『徹底的に観察し特徴をとらえる』ことで、いかに『繊細に臨書する』ことが可能になるかを、実習を交えて学びました。


字間は思ったより空いている、連綿線の長さによる効果などを、ピンポイントで着目し、特徴を取り込むことで、自分の作品の欠点を補ったり、書きたい作品をイメージするきっかけにもなるとのお話をいただきました。


臨書はゆっくり、丁寧に、細やかにと何度も言葉かけいただきました。


『繊細に臨書する』では、「時間を割る回転の筆遣い」、「鋒先の向きを認識すれば、筆管の角度をどうすれば良いかおのずと分かる」、「転折作業は鋒先に任せ、意識は送筆に向かう」など印象的なお言葉と共に、ゆっくりとした動きでスクリーンを通して、わかりやすく解説いただきました。


大勢の視線がスクリーンに集中!先生の筆遣いと共に、自然と手が動きます。頭でイメージがしっかり出来てから、さあ実習!


実習では、丸山先生や助講師の小林章郎先生、中野宣子先生、村上松月先生からも、筆遣いなど細やかなご指導をいただきました

受講生から、研修会が終わった後にも多数喜びの声が寄せられました。










大勢の方とご一緒に学ぶことの喜び、戻ってきた日常も実感できた研修会だったようにも思いました。  


(古保木まゆみ、久保早苗 記)
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